「安全性」という観点から食品製造業を考える

2001年に日本国内で発見されたBSE(牛海綿状脳症)。
そして、複数の企業による、食品の賞味期限や生産地の偽装。

これらの事件が象徴するように、近年の食品業界では・・・。
消費者の食に対する不安や不信が年々高まっています。

このような風潮を契機に・・・。
食品についての安全性を重要視する傾向が年々強くなってきています。

中でも、ここ最近、注目されているのがHACCP(ハサップ)。

2021年までに完全義務化が決まった事で・・・・。
食品の製造に関わる事業者の間でも、大きな注目を浴びる事となりました。

※現時点では特に導入しないことによる罰則は決定していません。
ただ、導入が進まない場合、罰則が策定される可能性は十分に考えられます。

そもそも、このHACCPとは、どういった取り組みなのでしょうか。
今回はHACCPの内容と導入メリット、導入の注意点について解説します。

もう知らないでは済まされない「HACCP」とは?

さて、それでは「HACCP」とは、一体どんな意味を持つ言葉なのでしょうか。
言葉は聞いた事あるけれど、詳しい意味を知らない。
こんな方に向けて、改めてここで意味の解説をしていきます。

HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)とは・・・。
以下のような流れで行われる、【食品の管理方法】の事です。

食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を予測して把握。

原材料の入荷から製品の出荷までの工程ごとに危害要因を除去。

これらの監視や記録を行い、問題が起これば、原因を追求して安全性を確保する。

結果:上記の工程を踏む事で、不良品の出荷を未然に防げる。

もともと「HACCP」は1960年代に・・・。
アメリカで宇宙食の安全性を確保するために発案。

現在では、先進国を中心に義務化が進められているものの・・・。
日本では「HACCP」に沿った衛生管理を導入している企業の割合は約2〜3割。
(導入途中、導入検討中などの企業を含めると、4割近くになります)

主に、中小企業への導入が大きな課題となっています。

「HACCP」の具体的な導入ステップ

2021年までに導入の完全義務化。

やらなきゃいけないと分かっていても、一体何から始めれば良いのか・・・。
こんな風に考えている方も多いのではないでしょうか。

以下に大枠となる流れを記載します。

ステップ1.HACCPの導入に辺り、方向性を決める

初めてHACCPの認証取得にチャレンジされる際は・・・。
各部門の担当者を集め、衛生管理の専門家から話を聞きましょう。
どの程度の範囲でHACCPを導入するのか?方向性を決めていきます。

ステップ2.HACCPの導入をサポートしてもらう、パートナーを決める

方向性が決まり次第、HACCPの導入をサポートしてもらう、専門家を選定します。
誰に、何を、どの範囲で、頼むかで、内容や機関、金額も異なります。
専門家の選定に辺り、明確な基準が定まらないようであればステップ1に戻ります。

ステップ3.HACCP認証を審査する機関を決める

専門家が決まり、HACCPを導入する準備が整ったら・・・。
審査をしてもらう外部機関を選定します。
HACCPを導入する過程で、外部機関による「審査」は必ず必要となります。
厚生労働省や都道府県等の行政、業界団体、地方自治体、民間企業など・・・。
HACCPの導入を「審査」してもらう機関はこれだけ種類があります。
目的や範囲を踏まえて、専門家と相談しながら適切な機関を選びましょう。
※さらに詳しい情報を知りたい方は・・・。厚生労働省がガイドラインとして定めている「HACCP導入のための7原則12手順」の一読をお勧めします。

「HACCP」導入にあたっての問題点

「HACCP導入に辺り、多額な資金が必要になるのではないか?」

よく経営者様から、こんなご質問をいただきますが、一概にそうとも言い切れません。

HACCPの導入範囲はあくまで、企業によって異なります。
管理手法を整えるだけの企業もあれば、設備を投入する企業もあるという事。

最低限の投資は必要ですが、大事なのは「衛生管理」を「見える化」する事。
自社に足りないリソースを、制度と資金と相談しながら、導入すればOKです。

ただ、前述の通り「全くの投資ゼロでHACCP認証を取得する」というのは不可能。
最低限の投資は必要となります。

「資金に余裕がない」という企業もご安心ください。
解決策はもちろんあります。

低コストで「HACCP」をお得に導入する方法

上記でもお伝えしましたが、「HACCP」を導入するに辺り、コストは付き物。
2021年までに導入の完全義務化が決まっているとは言え・・・。
経営者として、なるべくコストは低く見積もりたいモノです。

そこで、HACCPを導入するに辺り検討したいのが、補助金の活用。

例えば、補助金には、主に以下のような特徴があります。

  • 中小企業全業種に対応できる
  • 新規事業だけでなく、生産性を向上させるための投資にも活用できる
  • 最大1,000万円まで支給してもらえる

近年の食品業界で導入が話題となっている・・・。
産業用ロボットやIOTを活用したシステムの導入も補助金ならば、可能です。

補助金について、より詳しく知りたいという事であれば・・・。
下記のURLより詳細をご確認ください。